2010年9月25日土曜日

明日で、うのあんいっちを引退します。

学生団体うのあんいっち     副代表
学生NPO法人うのあんいっち  事務局長

と、約2年間、僕なりに団体を率いてきたつもりです。


「学生NPO」
とググれば検索結果で一番上になるようになったし←
(国際協力とは名前に入れていないので、その検索にはあまり引っかかりません。
SEO対策的に失敗ですww)



さて、二年間の想いを出来る限り論理的に、見た人のためになるようにまとめて書きたい。

うのあんいっちを知らない人は
HP: http://www.unoneicchi.org/
WIKIPEHIA: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%86%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%93%E3%81%84%E3%81%A3%E3%81%A1
らへんを参考にしてください。




うーん、どういう切り口がいいのかなー。と悩んでいたのですが、


【やったこと】
【やれなかったこと】

から書いて、
・なぜ出来たのか
・なぜ出来なかったのか
を書いていこうと思う。



では、
【やったこと】
・写真展
  -早稲田祭(早稲田大学)、アースフェスタ(世田谷)、ソーシャルカレッジ(浦和)、キッカケイベント、早稲田ピースフェスタ(早稲田)  などで開催

・フリーペーパー
  -創刊号5000部
  -2号 5000部

・スタディツアー
  -インド:サンシャインツアーズと共同企画、38人で催行
  -カンボジア:内部企画、7人で催行
  -バングラデシュ:HISと共同企画、18人で催行

・イベント
  -Discover world(高橋歩×佐藤大吾 対談、スタディツアー見本市)700人動員
  -スタディツアー見本市 第二回目 100人動員

・写真回収
  -フィリピン、インド、バングラデシュ、コートジボワール、ガーナなど計1500枚以上回収


以上が出来たことでしょうか。
こう見ると、学生団体レベルでは良くやった方なのかな。


【やれなかったこと】
・内部体制の確立
・発信体制の確立
・事業モデルの確立
・広報
・メンバーとの密なコミュニケーション
・売上1億

などなど。



【やったこと】
を分析する前に、現在の「うのあんいっち」の【内部構造】にてお話しします。
この際に、NPOで用いられる用語は敢えて用いないようにしているので、御留意下さい。

まず、決定権を持つのは3人。初期メンバーの白村、橋本、石田(私)。

白村は理事長で、実際はCOO的なポジションを担っていました。つまり、内部管理です。あと、チーフデザイナーですwメンバーとのコミュニケーションを絶妙なバランスで取っていました。

橋本は副理事長で、CTOのポジション。つまり、WEB周りを一任していました。
法学部にも関わらず、そのWEB知識は凄いです。サーバー管理、WEB製作も引っ張って貰いました。

そして、私は事務局長で、CEO的なポジションでした。外部とのコミュニケーション、コネクションつくり、企画立案から実行、広報と行ってきました。


この下に、この夏にスタディツアーで行った、
・インド(白村、山根 中心)   
・カンボジア(黒崎、小林、福田 中心)
・バングラデシュ(石田、永島、中根 中心)
チームがついています。

このチームで、うのあんいっちの活動である、
写真回収&発信&還元
のサイクルを実施していこう、という組織構造です。


【やれたこと】

ここからは、やれたことの説明です。
これらはもちろん当団体の活動の一環であり、各々の企画が結び付き(ストーリー性)を持っています。



■写真展
においては、自主企画はしませんでした。
御誘いを受けたイベントや文化祭などで開催しました。

なぜ、写真展を自主企画しなかったかという理由が、うのあんいっちの抱える構造的な問題で、やれなかったことの起因でもあるので先に説明します。その後で、企画と企画のストーリーをもとに【やったこと】を述べていきます。

もし、自主企画したとしても、質の担保と集客に問題がありました。
質の担保は、うのあんいっちの活動に置いては永遠に付きまとう問題です。
「子どもたちが撮った写真」は第一印象で与えるイメージは良いものです。
「子ども」の持つ可愛らしさと、「写真」の持つ創造性が掛け合わさっているのだと思います。

しかし、構造的問題として、「写真」には一定以上の技術や知識が必要です。
プロカメラマンと僕ら学生でさえ、その撮った写真のクオリティは一目瞭然です。
(もちろん、機材のクオリティも違いますが・・・)
つまり、初めてカメラに触る子どもたちが、ヒトの心を動かすような写真を撮るのは非常に難しく、
撮れたとしても数百枚に1枚の確立といっても過言ではありません。

私たちの目的は、もちろん質の高い写真を提示することではありません。
世界のリアルを伝え、一人でも多くの人にアクションを起こして貰うことにあります。
その目的を、この写真のみで伝えれるかという疑問に対して、恥ずかしながら自らの力が及ばないと考えたのです。

そこで、


■フリペ&イベント

新入生の教育も兼ねて、実行したのがフリペ&イベントです。

フリペであれば、言葉を乗せられる。
イベントであれば、他企画と連動できる。
この強みが、写真の構造的欠陥を補完してくれると考えたからです。

実際に、補完は出来ました。
ただ、メインがどうしても言葉や、他企画に転換してしまうことを避けられませんでした。
あくまでビジュアル的に第一印象付けをするためのモノであり、後の論理的な説明、もしくは感情的・観念的訴求は言葉や他の企画に転換してしましました。


写真だけで、世界のリアルを伝えることはこんなにも難しいのか・・・


僕が痛感した、うのあんいっちモデルの難しさです。
楽しさは伝わっても、そこにいる苦しさを同居することは出来ない。
貧しさは伝わっても、本来持っている素晴らしい素質を伝えることは出来ない。

写真は、日常の一面を切り取ることは出来ても、多面を写すことは難しかった。
単一的な写真から、実際は複合的な事象を伝えることのむずかしさ、伝えられることの一面性。
これでは、ローカライズすることで伝えたかったものは伝えられない。
マスメディアと同じだ!!
と、嘆きました。



そこで、
■オルタナティブツアー(スタディツアー)

の企画を実行しました。

理由は簡単で、物事の事象、複合的な問題や現状は実際にいくしかない。
やはり、写真は「伝えたいという想いを伝える」ことが役割であると思ったのです。

また、子どもたちに撮って写真を撮ることは、極めて楽しい時間だと思います。
みんな興味深々に目を輝かせて、いざカメラを手に取ると、私も!私も!と写真を撮りまくる。
すんごい、良い笑顔をしてくれる。

これは、スタディツアー実行中に感じたのですが、
「この僕たちの写真の価値は、僕たちのスタディツアーに参加してくれることで本質的な価値を理解してくれるんではないか。」ということです。

世界のリアルを伝えるために、子どもたちに写真を撮って貰うのは直結はしない。
だけど、それに言葉や企画と相乗効果を加えて、興味・関心を抱いて貰う。
そして、一緒に現地にいって、自分の目でリアルをみて、また子どもたちに写真を撮って貰う。
そこで感情移入したその想いがまた新たな発信を生みだして、同じスパイラルを生んでいく。

これが、現在のうのあんいっちの活動形態になっています。
本来の活動から少し変わってしまったけど、極めてビジョンや目標に忠実ではあったので
間違ってはいないと思います。



あー内容の説明をしていませんでしたね・・・。

写真展はそのまま写真を現像して、展示するものです。

イベントは、スタディツアー見本市は「スタディツアーを実施しているMPO・NGO・企業と学生のマッチングイベント」です。
高橋歩×佐藤大吾(敬称略)のイベントだけはまた別で、学生に世界に出る啓蒙をして貰いました(笑)
学生時代から起業や旅をしていたお二方のお話は刺激的で、「何か、したい!」と想う内容でした。

スタディツアーは、インド、カンボジア、バングラデシュの三か国で実施されました。
インドは、うのあんいっちの写真回収や発信、ボランティア活動などを中止に、
カンボジアは、イベント(カレーうどんを創ったり、遊んだり)が中心、
バングラデシュは、グラミン銀行やBRACといったソーシャルビジネスを勉強しにいくのが中心でした。



つまり、やれたことというのは、
①写真回収した!そして、写真展をやって
→写真だけじゃ目的達成できない。
じゃあ
②イベント、フリペと組み合わせよう!
これだけだと、他人本位(その人がどう思って、どう行動するか。そこに自分たちは干渉しませーん。)と無責任になってしまう。
また、メンバーのモチベーションや経験的な意味でも海外にはいくべき!
じゃあ
③スタディツアー
この続きは、せっかく問題をみてきたのだから、解決方法を考え、支援しよう。
という流れでしたw


という目的に対して一環したサイクルを辿っていたのだと思います。
その結果、やれた。
つまり、活動の目的に合致するものはやった=やれたのだと思ってます。



【やれなかったこと】
一方、活動軸以外の点では不足が多かった。
特に、組織体制。

下記の中で、
①、内部体制の確立
②、発信体制の確立
③、事業モデルの確立
④、広報
⑤、メンバーとの密なコミュニケーション
⑥、売上1億
①~⑤は組織体制に問題があったと思ってます。

先ほども記述しましたが、うのあんいっちは、
インド、カンボジア、バングラデシュの3カ国をチーム名にして動いていました。
結果、各々のチームがスタツアをゴールとしておいてしまい、「うのあんいっちとしての全体感」を欠如してしまったのです。

例えば、この体制以降、全体イベントとして、第二回スタディツアー見本市や早稲田ピースフェスタなどがあったのですが、ほぼ1チームからの参加しかありませんでした。

これは明らかに仕組みを創った僕の失態だと考えております。
少なくとも、チーム名を国名にすべきではなかったな、と反省をしています。

私的には事業部制を取り入れたつもりだったのですが、
その場合の成功要因として
①、優秀な事業部長/本部長になる人がいるころ
②、ヘッド同士のコミュニケーションを怠らない
③、ルーティンな作業の担当を予め決定しておく
④、全体会議、全体目標など全体でのゴールとその確認を怠らない
などの仕組みつくりが不可欠な要素だと思います。

それが出来なかったのが、【やれなかったこと】の大きな要因です。


基本的に、学生団体では、
・営業
・広報
・企画
などに分かれている場合が多いですが、
タスク量は、責任ある人に回ってしまう。

僕は出来る限りメンバー一人ひとりが自発的かつ自由に責任ある場で活躍して欲しかった。
その楽しさをモチベーションに、ルーチンなタスクにもやりがいを感じて欲しかった。

その上で、事業部制にして、各事業部で売上の代わりに、写真の回収や発信の集客で競うことでゲーム性を付加しようと試みたのです。チームにすれば、その分、責任ある役職も多く出来るかなと。

結果的に、これが失敗になりました。
全体感の欠如、、、これは痛かった。
レクリエーションや飲み会での全体でのコミュニケーションや、合宿などを企画すればある程度は改善出来たかもしれません。が、うのあんいっちは、現在約20名(初期3人、2009年9月~6人、2010年4月11人)と比較的最近入った人ばかりの下で、この体制を敷いたので新入生にとっては全体を感じれることが少なかったなと反省しています。

また、構造的な問題、欠陥には早くから気付いていつつも手を打たなかったことで売上を下げたと思ってます。

スピード、スピード、スピード、スピード。



一番の反省は、これは賛否両論だと思いますが、
「慣れ合いを許容したこと」。
これが、本質的な価値を追求する団体であればあるほど、なしてはいけない過ちだと思ってます。
「学生だから・・・」
という言い訳で、出来る以上のことをしないのは間違ってる。

慣れ合いでは本気になれない。
本気であれば、結果的ににもっと楽しくなったのではないかなと。
バーンアウトしてしまう人も、この2年間の中で出てきたけど、それでも約半年はガチであれた。
あの空気の方が、楽しかったし、私的には満足できた。


僕の好きなECナビのクリード

「自ら考え、自ら行動し、自らを成長させよ。」
「出来る出来ないじゃない。やるかやらないかだ。」
「他責より自責。自らに原因を求め、自らの行動を変えよ。」
「意思決定をすることを恐れるな。正解などないのだから。」
「スピード、スピード、スピード。スピード。」
「ルールに捉われるな。本来の目的に忠実であれ。」
「摩擦を恐れるな。熱い議論から進歩は生まれる。」
「顧客の期待を超える真のプロフェッショナルに。」
「全てに対して誠実であれ。それが信頼への唯一の道である。」
「夢と志。そして情熱。」


これを体現できなかった。
それが、本当に本当に悔しい。
完全に僕の責任です。。。
すんげぇ、悔しい!!!



後は、酔ってた時に感情的な状態でメンバーに送ろうとしていたメールを。
もし、学生団体や学生が代表の団体に所属しているメンバーがみたら、皆が皆ではないけど
代表にたまには「お疲れ。」、「ありがとう」ってちゃんと言ってあげて欲しい。

その孤独と責任と、団体のプライドをかけて活動している代表は俺が言うのもなんだけど楽じゃない。
でも、「ありがとう」とかそんな些細な一言で、ちょー肩の荷が下りるんだよね。




あとは、うのあんいっちのメンバーに向けた個人的な、感情的な文章です。


俺のmixiの日記には、うのあんいっちっていう言葉が何回出てきたんだろう。
多分、誰よりも、この地球上の誰よりも「うのあんいっち」という言葉を使ったのは僕である自信がある。

イシケンに、新宿の工学院大学の食堂で
「うのあんいっちという団体を一緒にやらないか」って言われてから、
ずっとずっと団体をやってきた。

不安に駆られた日もあった。
自分の力が及ばないんじゃないか、地頭でついていけない、渉外ってどうやるの。
有名にしなきゃ、人を集めなきゃ、時間がない、お金がない、みんなに嫌われるんじゃないか。
こんなのがリーダー格でいいのか。

ずっと孤独と戦ってた日もあった。
年末年始、一人でずっとイベントの告知をしていた。
団体をよくしたくて、よくしたくて、でもうまく伝わらなくて悩んで悩んで。

気丈に振る舞ってばかりだったけど、何回も傷ついた。
痛くないふりして、ずっと耐えていた。
一人辞める度に、一人連絡が取れなくなるごとに自分を責めた。

今もだけど、その責任感から逃れようと、わざと団体と距離を置いたりもした。

それ以上に嬉しかったことも沢山あった。
うのあんいっちを褒められる度に、これ以上になく嬉しかった。
メンバーの一人が多分俺のことを意味するtweetをディズニーいった後にしてくれた。
凄い、凄い嬉しかった。


新しく入った人の前ではふざけてばっかだったけど、
この団体を、メンバーを愛していた。

失敗も成功も、色んな感情も、全部含めて、うのあんいっちをここまでやってきて良かった。
愛せば愛する程、傷つくことも多いけど、得るものも超多い。
どうか、みんながもっと、うのあんいっちを愛してくれるように願うばかりです。

こんな中途半端な形で引き継ぐのは本望じゃない。
でも、こうじゃなきゃ引き継げなかった気もする。

何がいいたいのか全くまとまってないし、多分酒に酔ってるから書いただけなんだけど。


たくさんみんな悩んでいると思うし、その悩みは答えがすぐに出るものじゃない。
がむしゃらに行動して、失敗も成功もして、その過程で光る自分だけの何かを掴まないときっと答えは出ないと思う。
そして、また新しい悩みが出てくる。真面目であればあるほど。悩みは生きる種なんだと思う。それだけで、モチベーションに変えられるかが重要なんじゃないかな。

俺のやり方は、選択は感覚的に、リスクヘッジや目標設定は論理的にやる。
っている悩み解決をしてたい。

あと、目的をもって、今を意味付けて活動して欲しい。

例えば、みんなは何になりたいのか。
近い未来、何をなしとげたいのか。
どうありたいのか。
どういう目的や目標があるのか。

それに対して、どうやって達成や解決するのか。
それには今、何をすべきなのか。

目的は「やりたいことを見つける」でもいいしね。
なんだっていいけど、自分なりに考えた目的に対して、今の活動があるべきだと思う。
そっちの方が、自身の成長に繋がります。

やりたいことに、理由はあればいいくらい、なくたっていい。何がしたいのか、したいという想いがあるならそれだけを理由にすればいいと思う。まだ、若いしw



あー、こんな説教染みたことが言いたいんじゃない。

どうやって、この感情を言葉に表したらいいか分からないけど。
大学生活で、授業もまともにいかず、所属がない自分にとっては唯一のホームだった。



だから、ありがとうを。





白村には本当にお世話になった。。。。
橋本にもたまにかけてくれる、お疲れ、が凄い嬉しかったよ。

この二人には心からありがとうを。



信じてくれたみんなにも、言葉にならない程感謝しています。
ありがとう。




やってきて良かった。



学生団体を馬鹿にする学生も中にはいるし、言い分も分かる。
でも、それでも、俺はこの道で正しかった。
し、彼らにないモノを手に出来た。

自分の信じた道を歩いていけば、そこに落とし穴があったって対応できる。




明日、うのあんいっちを引退します。
この先、どうなるかは分からないけど、全力でサポートはさせてください。


ありがとう。。。

zenback

\