2011年11月26日土曜日

trippieceという名の物語

「僕は、特別だ。世界を変えられる。」

という自信過剰な人間は、1学年に1人か2人は必ずいると思う。何を隠そう、僕もそんな人間の一人だった。高校のころまで、自分は特別だと信じて疑わなかった。どこか人と違う力があって、いつか必ず大成出来ると信じていた。大学1年の冬になっても、当時バラク・オバマ氏が米国史上初の黒人大統領に選出されたように、僕も大きなことを成し遂げると僕は思っていた。

 「人とは違う。」ということを意識し始めたのは、「名前」と「イジメ」がキッカケだった。名前は知っての通り、「言行(いあん)」と言い、多分日本には僕だけの漢字の読みだろう。「いあんちゃん」はいるらしいが、「いあんくん」は僕以外で聞いたことはない。(外人は除く)

 小学校の低学年の頃、僕はイジメと呼ぶのが相応しいのかどうかは分からないけど、誂われていた。「名前」が事の発端だ。「あまりない名前」というのは否が応でも目立ち、からかうキッカケとなる。珍しい名前の人にはありがちだと思うんだけどね。本当に自分の名前が嫌いだったし、絶対に改名するとすら思っていた。何もしてくれない親にあたったりもした。今でもだけど、臆病者で、とにかく自分に弱く甘い男だった。

 中学校の頃、小学校の頃に比べたら、イジメというものはなくなった。自分でいうのもなんだけど、運動も勉強も上の方。恋愛も色々あったけど(笑)、人を好きになるということは少なくとも学べた。喧嘩はあったけど、悪くはない中学生活だったと思う。でも、臆病者の性格は変わらなかった。シンプルにいうと、本当の自分を見せることが出来なかったんだ。自分に、環境に憤りを感じていた。

 その頃の自分はお金を稼ぐことに人一倍関心があった。インターネット関連でビジネスをして、小金を稼いだ。そのお金で、友達におごったり、恋人に貢いだ。自分のモノより、人の笑顔を買うことが好きだった。

 また同時にバドミントンにハマっていた。祖父が全日本チャンピオン、父は全日本3位と輝かしい血を僕は受け継いでいる。中高一貫の部内では、中学3年のころには高校生のレギュラーと戦えるくらいの力は付けていた。当時はブロックでベスト4に入れるくらいのメンバーだったから弱くはなかった。黄金期といっても過言ではないレギュラーに入るくらいの実力はあったと自負している。だけど、高校1年の時に辞めた。理由は、同性のタメが部にいない、つまりバドミントン=(男がやるスポーツとしては)あまり格好良くはないみたいな固定概念が恥ずかしかったからだ。僕はバドミントンが大好きで、大好きで、大好きだったのに。

 さて、本題に戻すと、「人とは違う」と何故信じていたかだ。理由はシンプルで、上記のような、人とは違うことに興味があったから。そう信じないと、自己の存在証明が出来なかったからだ。そのくせ、「人とは違う自分」を堂々と伝えることが出来ず、人と同質化を目指すことで自分を誤魔化そうとした。


「そんな世界、自分が大嫌いだった。」

 今回は別にイジメや気の弱い僕にフォーカスしているわけではない。ただ、何でそんなことも分かってくれないんだと世界に苛立っていた。そして、僕のアントレプレナーシップの源泉はそこにある。「僕は特別」と信じながら、「人とは違う」ことを恐れていた。バドミントンを辞めたこと、大学受験の失敗、失恋がそこに伸し掛り、僕は自分を変えたかった。「大学に入学したら、僕は僕を絶対変える。そして、世界も変える。」そう思っていた。

 それから、学生団体に入り辞め、学生団体を立ち上げ、インターンを体験し、起業した。その辺りの話は、「大学生活に大切な5つのコト」あたりで簡単にまとめたので見て欲しい。今の自分は、本当の自分だ。

 自分の活動を通して、自分にしか出来ないことをやりたいという欲求はますます高まったのだ。2年半の学生団体やインターンでの活動を通して、自分は以下のことに関心があるということに気付いた。

1.頑張る人を応援する
2.人と人とが語り合う
3.人と人とをつなげる
4.次につながる機会をつくる
3.綺麗な海と美しい森

どれも自分が本当に好きな瞬間であったり、喜びを覚える瞬間だ。特に印象に残っているのが、バングラデシュへのスタディツアーの企画である。ソーシャルビジネスやマイクロファイナンスというワードを軸にして、興味がある人たちが集い、10日間を共にする。語り合い、笑いあい、頭を悩ましながら非日常な1日を体験していく。そんな時間が滅茶苦茶良かった。上記の1〜5と照らし合わせると、

1:内定先が官僚で、その政策を考えるため。貧困問題に何かしたいから。(実際にこの後、バングラデシュで活動を展開している。)などみんな本気だった。
2:10日間も一緒なんだ。語り合わないわけがない。
3:参加者は18名。現地の大学生や、現地でインターンしている日本人や出会った人々を合わせればゆうに50名は超えるだろう。
4:次、というのは、旅が旅で終わらないということだ。帰国後のアクションがそこには待っている。
5:バングラデシュの農村地帯は本当に素晴らしい自然に溢れている。蛍がそこらにいた。

 この5つから、僕が原体験に基づいた旅というフィールドを選ぶことは必然的だったであろう。「つながる」という意識は、恐らく僕がビジネスやバドミントンが好きだったときに、同じように好きな人と同じコミュニティで繋がることが出来たらどんなに幸せだったのだろうという無意識から来ているように思う。

 とにかく、僕は見つけたのだ。趣味や嗜好を軸に、つながり、コミュニティを形成する。しかも、グローバルに、国という概念を越えて。という成し遂げたいビジョンを。コミュニティを選べ、ワークスタイルやライフスタイルを選べる時代がすぐそこに来ている。みんなの好きな生き方と、住み方、人生の楽しみ方がそこには待っている。


「好き」で隔たりのない世界をつくる

 これが、trippieceのvisionである。「好き」という、人の趣味や嗜好を現し、それが繋ぎ合うことで点となる。それをグローバルに創り続けるのがtrippieceだ。pieceは、断片という意味でそれがつながり合うことで、peaceになればいいな。という意味を名前に込めている。

 trippieceの掲げる問題/課題は、趣味や嗜好が一緒の人やモノと出会う機会/語り合う機会の少なさだ。日常レベルであまりその課題を実感することはないかもしれない。でも、例えば良き友が中学時代に出来て、彼がEnglis speakerだったら英語の必要性をみんなは感じるのではないだろうか。ビートルズ好きならば、リヴァプールのキャヴァーン・クラブに集まって、酒を飲み交わすことに意義を感じるのではないだろうか。海で潜り、イルカと泳ぐその時間に幸せを見出す人もいるだろう。「一緒に行く人/話せるがいない趣味」は各々にあるのではないだろうか。それを旅を通じたリアルな繋がりを持って、コミュニティ化する良さがtrippieceにはある。

 異教の地の文化(ハイカルチャーからサブカルチャーまで)や人に影響されて、生まれるものは多い。特殊な体験や、気の合う仲間との出会いは自分の五感をフルに刺激する。価値観を揺さぶられ、今一度自分の中にあるアイデンティティを問うことになる。そして、新しいモノを生み出すパッションとなるのだ。創造的で破壊的なコミュニケーションが旅には存在する。

 旅というコンテキストは深い。深いがゆえに、様々な課題の糸口となる可能性を秘めていると思う。旅は人のアイデンティティを呼び覚ます。そんな素晴らしさをtrippieceで伝えたいし、音楽を聴くくらいに、旅を身近なものにしていきたい。trippieceで出来たコミュニティが、一つの国として機能するくらい、旅を軸にしたコミュニケーションとコミュニティを発展させようと思う。そして、世界を変えよう。

 始まりはシンプルで良いんだ。あの記事を読んでここに行きたくなった。あの小説の世界、漫画の世界、モチーフされた現地の世界を観に行ってみたくなった。景色の綺麗なところにいきたい。ソーシャルビジネスをみたい。自分と違う価値観に触れたい。trippieceは受け入れられる。小さな一歩は、全ての始まりだ。


welcome to trippiece!!

2011年11月19日土曜日

全ての時間を1つのことに注ぎこむ

高校生の時、授業が終わって16時〜18時までは常に部活だった。
土日もほとんど部活だった。週32時間くらい、僕はバドミントンに熱中していた。
朝練や家でのトレーニングも含めたらもっとだ。
それでも授業は6時間×5日+4時間で週34時間はあった。だから、生活の全てをバドミントンに注いでいるわけではなかった。

受験時代、毎日平均8〜10時間は勉強しただろう。10時間だとして、週に70時間は受験勉強をしていた。
成績は伸びたが、楽しくはなかった。

今、大学の授業があるにはあるが、少なくとも週70時間はtrippieceとして活動をしている。
家で鍋をしたり、遊びに行く時も頭の中は、trippieceのことでいっぱいだ。
そして、何よりも楽しい。

まだまだお金を稼げるには至っていないが、これが「仕事」にあたるのであれば信じられないくらいだ。


「全ての時間を1つのことに注ぎこむ」

これは、出来るようで難しいことだ。ほとんどの人が出来ていないだろう。
これを可能にするためには、「自分のやりたいこと」を絶対的に見つけなければならない。
見つけて、信じこまなければならない。多くのことを我慢しなければならない。
そこまでの覚悟をともにした人は周りを見渡してもごくわずかだ。

凄くラッキーだと思う。

ただ、その選択や時間に満足してはならない。時間を注いでいることは価値を生み出さない限りは浪費だ。
貴重な時間を無駄にしているにしか過ぎない。
全ては成功するまで。

ワーカホリックなのは当たり前。
どんどん挑戦していきたい。そんな気概を持っている方は是非trippieceメンバーにアプライして欲しいです。

がんばろー。

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